私立中学受験が加熱

2011.01.04

「公立が荒れていていじめもあるから私立へ」という親には、地元になじみがなく引っ越し間もない場合が少なくないようだ。公立に入れている親で、荒れていたという人には出会わなかった。公立校のすべてが荒れているわけではないし、活気があって友達がいて楽しくすごしている子も多いことも取材してわかった。「地元の中学校が荒れているんです。それで中学受験を考えてる。引っ越しするとき、そこまで考えていなかったんです」という親にも会った。アメリカで富裕層を研究した『なぜこの人たちは大金持ちになったのか』(ダイヤモンド社)によると、アメリカで一代で資産を形成した大金持ちは、家は中古で、安定した環境にあり、子どもを安心して地元の公立に通わせているという。私立に通わせる費用を投資にまわし、資産形成にお金を使っているのだ。しかも大金持ちは、余暇は近所の人とつきあったり、子どものスポーツ観戦などにつきあったり、お金のかからない、家族ぐるみの娯楽を楽しんでいたという。ちなみに彼らは離婚も少ない。日本の場合、安定した環境の住宅地と目される世田谷区や田園都市線や東横線沿線で、もっとも私立中学受験が加熱しているので、これはあてはまらないかもしれないが、安定した環境で子どもを公立に通わせる選択はもっと考慮されていいかもしれない。

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