塩ビの用途とリサイクル

2011.10.14

塩ビはおもに産業分野で使う。そのため、リサイクルに適した利用状況だといえる。いったん消費者の手を経た材料のリサイクルは、どんな材料であれ、収集が難しい上に不純物が混じったりするからだ。塩ビのリサイクル品には、農業用フィルムや電線被覆材、パイプ、窓枠、床材などがある。一九九九年、農業用フルムは排出量が一〇万トン。回収量が五万一〇〇〇トンだった。五〇%を超す回収率はなかなか高い。泥などの汚染があるため、透明性が必須なフィルムには再生できないけれど、物性か劣化しているわけではないため、新品同様に使える。塩ビの硬質パイプ類は、出荷は五五万トンだが、寿命が長いため年間の排出量は数万トン、回収率は四〇%程度となる。廃パイプはパイプに再生する。複合パイプといわれる塩ビのライニング(被覆)釧管も、分離してリサイクルされる。かつてアスファルト素材のPタイルを使っていたオフィス床材も、最近はタイルカーペットに変わってきた。カーペット部分はナイロンでも、裏地には塩ビを使う。廃タイルカーペットをそのまま粉砕して練りこみ、シート状に加工してタイルカーペットに再生する。混入するナイロン繊維は、かえって機械的強度を向上させる。使用済みの電線は、おもに銅のリサイクルのため全量を回収する。年間一万トンの塩ビ系被咬材が出て、四万四〇〇〇トン(三五%)がリサイクルされ。靴底などに再生される。窓枠や雨樋もリサイクルできる。ときに壁紙も回収するが、壁紙への再生は不可能なため、タイルカーペットへの再生などか検討されている。