結婚したこと自体を後悔する

2010.12.23

一番多い驚愕の対象は、やはり食べ物の好みだ。味噌汁一つとっても、「あの人は、こんな塩辛いのが好みだったのか」とびっくりすることもあれば、「酒好きだと思ったのに、あんなに甘いものが好きだとは知らなかった」などと驚くこともある。ところが、単なる驚きではすまないことがある。たとえば、箸の上げ下ろしからはじまる、こうした些細な事柄での思い違いや行き違いが、新婚時代にはさまざまないラブルに発展することがある。料理の味つけをめぐって夫婦がいがみあったり、夫の鼾で夜もおちおち眠れないなどと妻がクレームをつけたり、新婚時代の喧嘩のネタは、これまで知らなかった相手についての新たな発見の数だけあって。つきないものである。こうした神経を逆撫でする行為が積み重なると、恋愛時代の恋心はどこ吹く風とばかりに、相手に対する幻滅感でいっぱいになる。はては、「こんな人と結婚しなければよかった」と結婚したこと自体を後悔しはじめることにもなりかねない。